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葬式仏教

葬儀で宗教儀式を行なわなかったら・・・多分、間が持たない・何をすればいいか分からない。と思われる方が多いのではないでしょうか。 それだけ、葬儀と仏教は密接な関係にあり、葬儀=読経が当たり前の事と受け止められていると思います。

ご自身の宗派がどこか聞かれて即答できる方は少ないのでは? 現在、伝統仏教と呼ばれる宗派は13宗56派あるようです。
伝統仏教 13宗56派
wikipediaによりますと、「日本の仏教には数多くの様々な宗派が存在する。「十八宗」と呼ばれる三論宗・法相宗・華厳宗・律宗・倶舎宗・成実宗 ・天台宗・真言宗・ 融通念仏宗・浄土宗・臨済宗・曹洞宗・浄土真宗・日蓮宗・時宗・普化宗・黄檗宗・修験宗の一八の 宗派がある。1940年の宗教団体法公布以前にはいわゆる13宗56派が 公認されていた。 13宗とは華厳宗、法相宗、律宗、真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗である。 同法公布後、 これら13宗56派は28宗派に再編され、第二次大戦後はさらに分派独立したものが多いが、伝統仏教の13宗の系譜はいず れも現代に引き継がれている。」とあります。 ちなみに、明治以後に創始された宗教を「新興宗教」と言うようです。

「葬式仏教」と揶揄される事があります。 仏教本来の役割・目的を辿ると、それは学問であり、心の救いとしての存在でありました。 葬儀が仏教と結びついた理由に、江戸時代の檀家制度が強く影響していると言われていますが、全ての宗派が葬儀を執り行う訳ではなく、後述の南都六宗(衆) (奈良仏教/法相宗、倶舎宗、三論宗、成実宗、華厳宗、律宗)は葬儀をしませんし、これらのお寺である、東大寺や唐招提寺、 興福寺にはお墓もありません。
日本の仏教はインドから中国、朝鮮を経て、538年に聖徳太子の手によって基礎が構築されたとあります。
奈良時代、聖武天皇が各地に寺院を建立、そこでは僧による仏教の研究(南都六宗(衆)と呼ばれる研究グループ)が行われていたそうです。
平安時代、宗派ができました。最澄による天台宗(比叡山)と、空海による真言宗(高野山)です。後に誕生する、浄土系、禅系、法華系などは天台宗に学んだ僧が 開祖になっています。
鎌倉時代、仏教が一般大衆へ普及していきます。浄土系、禅宗が広まります。 道元、親鸞、日蓮など多くの僧 が輩出されています。
室町時代、臨済宗や律宗が普及。顕如の登場により浄土真宗が広まりましたが、一向宗の勢力となり、信長らの武家勢力らと抗争を繰り返します。(この頃、キリスト教が伝わったとされています)
江戸時代、幕府の手によりキリシタン禁止と寺院諸法度、檀家制度が設けられます。これにより、日本人=仏教となり、いずれかの寺に帰属させられるようになります。 お寺は布教活動や托鉢などせずとも、檀徒からの御布施で収入が得られるようになります。今風に言え ば会費、ストック収入です。お寺は檀徒の不幸や法事に際し、お経 を唱える事や檀徒(会員)の管理が主要な役割となり、宗教本来の目的が薄れ始めてしまいます。

これが、現在の「葬式仏教」と呼ばれる所以になっているようです。 檀家になるに際し、たまたま近所の寺が○○宗だった。と言うケースが多い気がしますが、現世の我々が選択理由を知る由もありません。 こうして、日本人は何かしらの宗派と縁を持つようになりますが、明治以降、神仏分離や廃仏毀釈、国家神道などにより、宗教(仏教)と国の関係に変化が生じる事で、 庶民の間でも檀家離れやお寺との関係が淡白なものになって行きます。現在、葬儀に際し僧侶に読経をお願いするのは、これら江戸幕府の国策がきっかけですが、 今の時代にも受け継がれているには、何か違う理由があるように思えます。

グリーフケア

悲嘆(Grief)と言う言葉をご存じでしょうか。人は大切な人を失うと、大きな悲しみ、喪失感に襲われます。 ショック期から更生までには幾つかの段階と時間の経過が必要になりますが、そのプロセスをグリーフワークと呼び、 サポートする事をグリーフケアと呼んでいます。1960年代にアメリカで始まったそうで、日本にも幾つかの専門機関があるようです。

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誰しも最後には死を迎え、縁者はそれを受け入れなければなりません。故人とどの様な関係にあるかで悲しみの大きさも異なるでしょうが、 働き盛りの大黒柱や配偶者、子供を失った際の悲しみは尋常ではなく、まして事故や災害など、予期せぬ突然の事であれば到底受け入れられないものです。

2011年3月11日。東日本大震災。後に、西田敏行氏主演で「遺体」と言う映画が作られました。 その中で、1人の僧侶が安置所を回り読経するシーンがあります。 そこに居る誰もが手を合わせる印象的な場面でした。大切な人の死に際し、最も欲している「心の救い」としての姿を見事に表現していました。

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悲しみの底にある遺族にとって、最も必要なのは心のケアである事に違いありません。現在、世の中には様々なサポートサービスが存在していますが、 死別直後のショック期に有効なサポートは聞いた事がないと思います。

仏教用語に「成仏」と言う言葉があります。これは、悟りを開いて仏陀になる。と言う事らしいですが、一般的には「死んだら極楽浄土に行く」として捉えられているようです。 安らかに浄土へ旅立って欲しい。その為に僧侶に読経してもらう。この関係が、何時しか残された遺族の心の拠り所となり、葬儀が宗教儀式として今日まで続いて来た理由かも知れません。 一種の癒し効果として機能しているように思えますし、ショック期に有効な数少ないグリーフケアになっている気がします。

代々受け継がれた葬儀と言う執り行いは、故人を見送ると共に、遺族の心をケアする役割も担っていたと言えます。しかし、直葬や無宗教葬を選ぶ方が増えれば、 後の世代には継承されなくなって行きます。現在、葬儀が過渡期にあると言われていますが、宗教(仏教)にも同じ事が言えるのではないでしょうか。 心の拠り所であった宗教が、ビジネス(読経料・戒名料など)として見られるようになり、宗教離れを加速させてしまいました。得体の知れないカルト教団や宗教法人を名乗る詐欺団体、反社会的勢力の影響もあるかも知れません。

宗教が無くなる事はないでしょうが、宗教に代わる何かしらのグリーフケアが提案されれば、それが葬儀の中心になるのではないでしょうか。

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